高卒でドイツの美大受験 一次試験とMappe

はい、ではこのブログの一応本命である、ドイツの美大受験について書いていきます。

私は前回書いた美大の他にもうひとつ受験しました。

前回の受験記はこちら

そこではIndustry designを受験しました。(2017年3月21日22日)

それでは早速始めよう〜〜!!

1日目(3/20 月曜日)

7:00~9:00


まず受付で Anmeldung して、志望動機や申し込み用紙などを提出。Mappe も提 出して、アンケートも書かされた。

9:15

教授による挨拶

「とにかくリラックスしてテストには望んでね〜」ってなんども言われたが、”緊張するに決まってんだろ!!!!”としか思えないほど心に余裕がなかった。

10:30~12:30


Zeichnen nach Modell


教室に4、5人モデルが来て途中 10 分くらい休憩も挟みながら肖像画を描く。 モデルたちは部屋の隅に座り、受検者は一番近いモデルの肩を含めた肖像画を、 鉛筆や炭を使って白黑で描く。受検者は好きな位置に移動してデッサンして良 い。
(在学生によると、この課題では技術力やデッサンの正確さをみるという より、受験者の個性をみるものだという。)

受験者でお互いに褒めあったりしながらのびのびと描いた。

ここでも普通に画材の貸し借りが受験者どうしで行われる。

モデルは本当にずっと微動だにしなくて、彼のプロ意識を感じた。全くいい感じに描けなくて自信喪失したが、モデルもかなり元気ない風貌だったのでいい感じに作風とマッチしたかもしれません。

13:30~15:30


Fachaufgabe1


A4 くらいの用紙(真ん中に川が描かれており、片方の岸に A,対岸に B と書か れている。)を渡され、地点 A から地点 B までビー玉が転がる道を、大学側から 与えられたコピー用紙、針金、ゴム、竹串を使って作るというもの。 道の途中には様々な障害を作る必要がある。 できるだけテープや、のりを使わないで接着するように言われた。 最後にそのビー玉転がしで遊ぶ人向けに、説明図も添える。

小学生の夏休みの工作で作ったビー玉転がしを思い出しながら。楽しかった。本当にビー玉が転がることのできる道か、ファンタジー的な障害いっぱいの道を作らなければいけないのかわからなかったので二本作った。

紙を折り曲げて、端っこのA地点とB地点をくっつけてそこを筒で貫いて終わりにしている人もいたけど、そこまでの勇気はなかった。

16:00~17:30


Zeichnen nach der Vorstellung

チューリップ、ペットボトル、リボンを見せられて暗記した後、その組み合わせ を A2 サイズの紙にデッサン。画材は何を使ってもいいが、白黑で。

みんな結構普通の描いてたので、差をつけるならここかなと思う。まじで大したことないもの描いてた、みんな。

17:30~


朝に提出した Mappe が返却される。

19:30~


今朝出したMappe と今日やった試験の成績から明日も試験を受け続けられる人の名前 が呼ばれる。35名ほど残った。

つまり、この美大はMappeだけでは二次試験にいけないのです。それがいいことなのか、悪いことなのかは人によると思います。(皆、実技試験を体験できるという面ではいいことかもしれない。)

<1日目の感想>

すでに一回受験を体験していたこともあり、以前ほどは緊張しなかったがここでも課題の量は半端なかった(というか時間が足りない)ので油断はできなかった。

手作業の課題が多く、いつもコピー用紙で何か作ってい たイメージ。課題もユーモアに溢れたものが多く、一見楽しそうだが実際取り掛 かると難しく、考え込んで手が動かない人もいた。時間が足りないために完成しきれなくても、受験者のアイデアを教授は見たいため、あまりそれは関係なさそう だった。完成度や、技術の高さよりも課題で見たいのは受験者それぞれの個性らしい。だから、私はとにかく人と違うものを作ってやろうと考えた。でも個性は出すものではなく、出てくるものだそうなのでそこまでしなくてよかったかもしれない。

1日目はこんな感じ。

最初に受けた大学と多少の違いはあるものの、

「あ、プロダクトデザイン(インダストリーデザイン)ってここまで課題が多いのがもうデフォなんだ〜」ということが学べました。そうなるともう覚悟決まるよね。

次は二次試験について書いていきますね。

それでは。

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