高卒でドイツの美大受験 いざ二次試験!

めちゃクチャ久しぶりの受験記事。

いままで色々遠回りしてきて、やっと続きを書いていきます。受験のこと書くためにこのブログ始めたのにね!

 

それでは始まります〜!ここでは、プロダクトデザイン学部受験記を書いていきます。

※2017年に受験しました。

最初に申し込みをし(受験は2月にあったが、申し込みは11月とかから始まった。結構早めに締め切るので注意)

受験番号や、課題(道具を一つ選んで、デッサンや仕組み、機能を描く&アイコンのデザイン。なぜその道具にしたかの理由も書く)を与えられます。

受験内容のことも当時しっかりメモってたので、詳しく書いてもいいんですが、あんまり試験内容って公開してはいけないらしいのでぼやかして書いていきます。

そしてとうとう受験本番の日…..

2月20日2017年(月)

9時〜12時

Mappe提出

課題も含めたMappeを大学まで提出にいきます。Mappeの中には合計20枚くらい作品を入れたかな?

提出したら、受付の人に「Mimi?」って聞かれて「Ja!」って答えて終了〜!!

 

2月21日2017年(火)

8時45分〜9時

Mappeの結果発表

大学にまた行くと、壁にMappe審査の結果が貼り出されていた。

私の番号はなかったので『あ、終了〜〜〜!お疲れ様でした〜〜』って思ったら、

なんと不合格者の名前が書かれていたのです。本当に心臓が悪い。私の場合はいいけど、これ逆だった場合めっちゃきつくない??

そして合格者はまた別の部屋に集められます。不合格者は自分のMappeを回収に行きます。

合格者の部屋にはだいたい70人くらいいたかな?

大きい部屋に机が並べられていて、それぞれ4人ずつくらい座っていた。

最後に点呼されるのだが、そこで何人か名前が呼ばれない。ああいう合格発表の仕方するから何人か勘違いして、教授から直々に『あなたの名前はありません』と言われていて見ているこっちも辛い状況に。

 

9時〜10時30分

[Aufgabe1 デッサン]

キッチン道具を10分くらい見せられて、(使い方も実演してくれるのでそれも見る)色々覚えこむ。

その後1時間くらいで仕組みや、どうその道具を使うのかもデッサンする。デッサンしている間に頼れるのは己の記憶力のみ。

みんなペンとか鉛筆とかそれぞれ好きなものでデッサンしていた。

机を共有するので、他の受験者のデッサンも丸見えだが、カンニングとかの余裕はない。というかカンニングできるものではない。

(正直キッチン道具をしっかり暗記できておらず、めちゃくちゃ焦った。本当にこの課題には自信がなく、あまり立体的にも描くことができなかった。面接の時も教授に『Aufgabe1は難しかった?☺️』と聞かれたので、とち狂いぶりが解答に現れていたと思う。)

 

〜25分休み〜

 

10時〜12時

[Aufgabe 2 デッサン]

多面体(なんか見たことない形だった)を二つ用意されて、また何分か見て覚える。

その後、二つの立体の組み合わせが何通りあるかをデッサン。

私は8つしか描けなかったけど、本当は12つあるらしい。

(8通り描いたが、本当に合っていたのは6通りだったと思う。12つ全部かけた人はいなかったらしい。立体的に物事を考えなければいけない&どんな立体だったか忘れていく、というAufgabe1に負けず劣らずパニックだった。同じテーブルの人が、提示された立体を練り消しで作って、真ん中に置いててくれたのでそれを見ながら描いた。助け合いの精神がすごかった。

終わった途端に、周りで『何通りあったよね?』とか『この組み合わせはかぶるから結局一つとして数えるよね?』とか話してて、全然解けなかった数学のテスト終わったあとにデキる人たちが答え合わせしてるのと同じ気持ちになってどんよりした。)

 

〜1時間45分休み〜

⇩ この間に午前中にやった2つのAufgabeが審査され、三次試験に進めるかが決まる。

13時45分〜14時

三次試験を受けられる人の受験番号が教授によって呼ばれる。緊張の瞬間。

確かここで20人くらいにしぼられた。

(Aufgabe1と2の出来が悪すぎて、昼休みの間はどん底の気分だった。もうプロダクトデザイン受験したくないと思うくらい打ちのめされていた。絶対落ちた〜と思ったので、一緒に受けた友達にぶつぶつ『来年も受験頑張る….』と呟いてた。友達は自信ありげだった。名前呼ばれた時は信じられなさすぎて、(&教授が私の名前少し間違ってて)彼に直接聞き直しに行ったくらい。

自信が全くなくても二次は通ったので、逆に『このレベルでもいいんや!』と開き直り、それ以降はのびのびと制作できた。)

 

Aufgabe1とAufgabe2を通して思ったことは、デッサンが下手でも自分の解答に自信がなくてもとにかくたくさん描くのがいいということ。

別の紙に下がきやレイアウトをしてから、本番を描きはじめる人もいたが間に合わなかったりして落ちていた。時間との戦い。

私は下書きとかなしにA2の紙が埋まるくらいまで描きまくった。考えながら描くという感じ。

14時〜15時45分

[Aufgabe3 作文]

質問が3つ出されて、その中から2つ選んで文章を書く。

一番最初の質問の意味が分からなかったので、常在している在学生のお兄さんに尋ねる。(教授は課題を読み上げたあとにどこかに行ってしまうけど、5人くらいの学生が常にクラスにいて分からないことがあれば質問できた。)

『う〜ん。この質問ムズカしいから、これ選ぶのはやめてあと残り2つの質問に答えた方がいいと思うよ』とお兄さん。

試験中は辞書ももちろん、スマホも使用可でした。(スマホでカンニング、とか考えないのかな。いやできるような内容でもないか。)私も単語を調べながらドイツ語で文章書きました。

文字数は人それぞれ。でもやっぱり長めに書いちゃうのが不安な受験生の性。3文くらい書いて、『要点だけ書いとけばいいんだよ』という人もいましたが、それは潔すぎる!

16時〜17時半

[Aufgabe4 制作]

1.ボンドやテープを使わなくてもくっついたり結合したりするものを列挙して、さらにカテゴライズする。

2.その結合するものを実際に作ってみるか、その仕組みをもつ道具を作る。
(ゴム、木の棒、金属の棒、ひも、紙などが用意されている)

3. 2.で作ったものをデッサンする、機能性や仕組みも含めてデッサンする。

 

これは圧倒的に時間が短い。まず課題内容を理解するのに時間がかかって色んな人に質問した。

 

2日目はこの課題で一旦終了。明日も試験は続くので、持ち物や集合時間も知らされたあとに解散でした。

 

<2日目の感想>

デッサン大切だということがわかった。またAufgabe1で出されたキッチン用品は使ったこともないものだったので、もし今まで体験があったらあそこまで難しく感じなかったと思うから、日頃から色々な道具に触れておくといいと思う。

また試験ではWERKZEUG(道具)という単語が頻出。(はい、それだけです。)

試験会場ではスマホ使い放題、外国人にとっては辞書必須なので、大変助かる。

同じ机の人の作品は見ようと思えば見れる。全然ライバルという感じがない。分からないことは質問したら丁寧に教えてくれるし、緊張していたら『大丈夫?』と声をかけてくれるような環境。

試験時間も短く、プレッシャーを与える試験内容だった。泣き出す子もいた。『え?本当にその時間設定?!』って何度か時計をみること多々あり。ゆっくりしていると落ちる印象。
時間に間に合わなかったり、考えすぎてなかなか描けない人は次に行けなかった。練り消しのお兄さんも途中でいなくなった。

高校生の時のテストで培われた分からなくてもとりま解答欄埋めとこ☆精神が生かされた。

 

次回は3日目の様子や、合格通知のことなど書いていこうと思います。

それでは〜〜良い週末を!

 

 

 

 

 

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