ベルリンの美大でやったこと 版画

今日は久しぶりに美大でやったことについて書いていきたいと思います。

写真の授業の後は版画のクラスがありました。

最初はみんなで木版画の多色刷りをしました。

各自版画版も、彫刻刀も自分で準備して黙々と削っていきます。

特にこれといった授業もなく、自分が刷りたいものを好きなだけ刷っては壁に貼っていきました。

基礎的&みんな木版画くらい教えなくてもできるでしょ、みたいな自由〜〜なクラスでした。

日本製の和紙を先生が用意していて、それをメートル単位で買いつつの作業になりました。

私は友達と和紙を半分こしました。

基本大学で用意してくれた材料にお金を払うことはないのですが、

和紙はそんなこと言ってられないほど高いし、それくらい高品質なものを用意してくれたんだな、と思いました。

木版画をやった次の週は

『リトグラフィー』『銅版画』『シルクスクリーン』など、自分がやりたい版画のクラスに分かれました。

私はリトグラフィーのクラスに。

全部で三人の少人数クラス。 シルクスクリーンが一番人気だったかな。

工房に移動して、専門の先生につきっきりで教えてもらいます。

 

リトグラフィーは石版画なのですが、彫ったりする必要はありません。

石版(重くて分厚い)にろうが入ったインク、またはクレヨンで絵を描いていきます。

リトグラフィのやり方、詳しくはググってみてください〜(丸投げ)

版ができたらどんどん刷っていきます。

色紙に刷ってみたり、インク色を変えてみたり。

教えてくれた版画の先生は、小柄で黙々とやり方を教えてくれる人でした。

一回印刷機の使い方を間違った時、大声で(そして英語に切り替えて)注意してきたのがハイライトですね。

先生の作品であるという版画は、花に囲まれた家に女の子(か男の子)が歩いていくという、

美大で見る絵としては全然攻めてない絵でとても好きでした。(これは褒めてる、なんかみんな突飛な表現ばかり目指そうとしてて時々疲れる時ある、まあ美大生の使命感みたいなものなのかな)

製版の様子

 

版画工房

 

シルクスクリーンをやる友達の様子

 

通りすがりの学生さんに『緑の猫のやつめちゃ良い、欲しいな』と言われて

それまで特に好きでもなかったんですけど、彼に言われて名残惜しくなっちゃって(けち)

『一枚しかないから、あげれないかな…、他のなら良いよ』と返事したのですが

『いや、この最高のやつ見ちゃったから他のはいらないよ』と言われました。(意識高い、妥協許さず)

 

とまあゆるく版画しました。楽しかったな。

石版重いし、いちいち表面をやするのがめんどくさかったけどまたやってみたいです。

シルクスクリーンの作品は綺麗で手作り感がなくて、次はそれもやってみたい。

エッチングは繊細な線が表現できて、それも他とは違ったあじがあったな。

最後はみんなでお互いの版画を交換しあいました。(みんな同じ版で複数枚刷ってたから。)

これぞ版画だよな、と思った。普段私たちが作るものは一点もので他の人と交換しあいっこなんてしないから。

 

 

版画クラスはこんな感じです。

いったら悪いけど、版画はちょっとごまかせる感じというか『刷っちゃえば雰囲気出るっしょ』感が好きです。(怒られるかな)

 

私が描いた絵をしばらく見つめて『あ〜、版画にしたら良さそう〜〜……』って言われたこと、これからもずっと忘れない。

 

それでは、また。

 

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