ベルリンの美大でやったこと 絵画

一番初めの授業はMalereiの授業でした。

一つめの課題というのは、色の組み合わせ作り、限りなく中間に近い灰色作り、色粉とアクリルの割合を変えながらの色作り、などでした。

課題もはじめっからはちゃんと理解できなかったので、何度も周りの子に確認したり教授に聞いたりしたことを覚えています。

ここの大学の課題はいつもぱっと見難しそうに見えて、最初は焦るんですが

他の人の作ってるものを見たり、自分も手を動かしていくうちに意外と単純な作業だったと気づくこともありました。(単純な中から、ちょっと面白いことをしていかなきゃなんですけどね。)

 

色粉にアクリルを混ぜて色を作る。全てガラスのパレットの上で
課題が終われば、必ずそれについてのディスカッションがある。

課題についてのディスカッションでは、自分の作品のことを話すというよりは他の人の作品について言うことが多かったように思います。

課題も課題なので、作品について意見を言うというよりは『作品を見ての気づき』『作品の描写』『浮かんだイメージ』について話していました。

限りなくニュートラルな灰色を作る課題では『結局完璧な灰色は作れない』という結果が出ました。

単体で見ればニュートラルな灰色なのですが、他の人の作った灰色と比べると『ちょっとこっちの方が赤っぽい灰色だな』とか『そっちの方は青みが強いな』とかなるわけです。(ちなみに灰色は青、赤、黄、白からつくります。)

肩慣らしみたいな課題が終了したところで、本課題に入ります。

家から『光を反射して色の変わるもの』を持ってきて、その色が変わる瞬間や様子、そして他の色と混ざり合うところを描くというものです。etwas blingbling Sachen持って来ればいいのね!と何回も同じ留学生の友達と確認しあいながら家に帰り、次の日にビール瓶を持ってきました。

スパンコールのついた筆箱、アクセサリーを持ってきた子などもいた。

何度も上から色を重ねていきます。出来に納得しなければ上からまた一色に上塗りし再び新しいものとして描いていきます。

描くというより、絵の具を存分に使って塗っていくという感じでした。

教授も『何回も失敗していい、満足しなかったらやり直して』といい、学生が今まで描いていた絵の上に白を塗りたくっていたら『おお〜』と嬉しそうにしていました。

色をのせていく段階を一枚一枚写真に記録し、最後はパラパラアニメーションのようにしてどんな風に絵が変化していくのか、クラスのみんなで鑑賞しました。

出来上がった絵を見るより、どんどん表情を変えていく絵のプロセスを見る方が楽しかったです。

絵画の授業はひとまずこんな感じです。

課題はありますが、締め切りまでに間に合わせればいいので作業する時間も、大学に来る時間も自由でした。

私はずっとFishmans聴きながらのんびりとやっておりました。

だいたい一つの授業は2週間にわたって行われます。次はパフォーマンスの授業です。

それでは!

 

 

 

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