Onigiri for you

大学でおにぎりのワークショップをやりました。

企画発表の十日後には、ワークショップ開催とかなりの急ぎ足。

今日は私のおにぎりワークショップでやったことをさらっと紹介していこうと思います。

『食についてのワークショップを各自企画し、実行してください』

一週間遅れて大学に行ったら、そこまで話が進んでいました。

全くついて行けない、周りの学生によくよく話を聞いたら

『キャンパスの食習慣を改善するのが今学期での目標で、その第一段階として
食に関するワークショップをする』とのこと。

ふむ….。

そして、ベルリン で食を提供する人にインタビューをしなさいという課題もあるようだ。

食に関しては素人の私たち。

プロにインタビューすることで、色々学べることがあるだろう、と教授。

そこで私がインタビューしたのはベルリン でデザイナー、料理研究家として活躍しているスパイシーチョコレート のしょこたんさん。

忙しい中、お時間作ってくださって、私の質問に丁寧に答えてくださった、(インタビュー内容は後日記事にします。)

そこで『食のワークショップしなきゃなんですよね。』とこぼしたら

『おにぎりを、パートナーのために握るってのはどう?』としょうこさん。

『おにぎりって、スーパーMobilityフード。手で握るってちょっとキモいけど、いいのよね。全然知らない人とペアになって、相手のためを思って作るの面白くない?』とのお言葉。

それをそのままワークショップにしました!!

私の大学の学食は、不味くてフレッシュじゃなくて学生にはかなり不評です。

学食でインタビューした結果、わかってきたことは

学食をすでに諦めた人たちは、自分たちでLunchbox持って来ている

              ↓

大抵そういう人たちは食に対しての意識が高い

              ↓

BIOの食材にこだわる&ヴィーガンだったり、ベジタリアンの確率が高い

              ↓

サラダとか、スープとか作って瓶に詰めて食べてはる(エネルギー不足?)

              ↓

おにぎりを新しいLunchとして提案することもできるな

と、いうことで

おにぎりワークショップ、題して Onigiri for you では

参加人数は最大8人 (参加費一人3€)

具材は全て、BIO食材、ヴィーガン対応のものも用意。

ほうれん草のナムル

卵焼き

コーン

肉味噌

人参のごま油炒め

きのこのにんにく炒め

アボカド

ツナマヨ 

アボカドとエビのサラダ

を用意しました。  できるだけカラフルを心がけた…

ヴィーガン用の具はもちろん野菜中心になるんですが、味付はシンプルを心がけました。気を抜くと、醤油味だらけになりそうだった。

日本人向けだったら好き放題作れそう(これ、うまいですよね〜〜!!みたいなのを気軽にシェアとか共感してもらえそうだけど)、今回はいろんな人が参加するのであまり凝りすぎないお味に。

具材も、参加者が自由に持ってきていいよってことにしました。
(持参してきた人はいませんでした)

ワークショップ当日までの時間が本当になかったので、参加者集めに一番苦労しました。8人ちょうどよかったな。

チラシ作ったり、大学のFacebookページに投稿したり、友達呼んだり(最終奥義)してかき集めました。

そしてワークショップ当日!

韓国人の友達に借りた炊飯器

米を炊くことから始まります。

炊飯器の限界に挑戦、なんとか開始1分前に炊き上がった。

もちろん、ここはドイツ。時間通りにくる人なんていない。

15分くらい待って、6人くらいしか来なかったけど始めます。

はじめに軽く、おにぎりの説明。みんなしっかり聞いてくれていい滑り出し。

なかなか使わない『ihr(君たち)』に四苦八苦の私。

ペアを作って、お互いに自由に質問してもらいます。

ここではパートナーにとってのベストなおにぎりを作るのが目標です。

このフリー質問タイムがどうなるか想像つかなくてちょいと不安だったのですが、みんなここで一番盛り上がってました。

5分くらいの時間を設定していたんですが、結構長引きました。

最初は、『ヴィーガンか?』とか『アレルギーはある?』などの基礎的なものから自然に

『日本食では何が好き?』『よく料理する?』など食に関してのインタビューになっていきました。

参加者8人中、一人がヴィーガン、4人がベジタリアンでした。

そしてやっとこさ、おにぎり作り開始!

メモを元に、パートナーのためのおにぎり作り
自分のために二つおにぎり、パートナーのために一つおにぎり作り

本当だったら、手を濡らして塩つけておにぎり握るんだよ、と説明しましたが

今回は衛生面からラップを使って包みました。

遅れてやってきた他の参加者や、飛び入り参加者も迎えてのおにぎり作り。

のりも巻いて。

のりはウケが悪い、と聞いていたので(一応)用意していたのですが

みんな一度は食べてみたかったみたいで、最後にのりを巻いていました。

いざ、実食!

みなさん、静かに食べ進めていきます。

味を楽しむ、というより確かめる、といった表情。

米がそもそもアジア人よりは一般的ではないので、たくさん食べる習慣がないのかなと思いました。3個すべて食べてしまう人は少なかったです。

『おにぎりを作るときは、相手のことを思って握る。そのエネルギーは相手に伝わるし、今日もみんなパートナーからのおにぎりを食べてそれを感じたのではないか。
これからは、自分のためにおにぎりを握ることもあると思うけど、そのときは自分がなにを食べたいか、自分の体調とか、気持ちに向き合って作って欲しい。それは自分を大事にすること、愛することにつながるから。』

と語るわたし。

伝わったかはわからないけれど、今日一番言いたかったことでした。

最後にアンケートもとってワークショップは終わりました。

2時間とみていたのですが、1時間で終わりました。

通りすがった友達に作ったおにぎりを渡したり、参加者だけのものではないオープンな環境でワークショップをできてよかったです。

米があとおにぎり一個分足りなかったのが反省点。

サランラップをあと一箱、用意しておくべきだと思いました。

あ!今思ったけど、米は日本米を炊くことと米の炊き方講座もすればよかったな。

人気だった具は マヨとえび、人参、きのこ、ほうれん草

あんまり減らなかったのは、アボカド、肉味噌でした。

梅ぼし、サーモン、トマト、Mangoldなどを挑戦してみたい具としてあげてくれました。

『もしおにぎりを学食で売ったら買うか?』の問いには全ての人がJaと回答。

『炊飯器が学食にあったらおにぎりを作るか?』の回答も同様にJa。

また、

おにぎりワークショップを毎週やるのはどうか?』といった提案もちらほら。

こりゃ、うちの大学におにぎりブームくる日も近いかもです…!!

余った具で丼作った、おいしかった〜
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