今日はまた三次試験後半のことを書いていきます。
それでは早速!
2月22日2017年(水)
8時45分〜9時
みんなで集まったあとにGruppeAとGruppeBの2グループに分かれる。
受験番号の早い順に分けられていた、ここで私は友達と別のグループになり孤独な戦いが始まる。
9時〜12時半
Aufgabe5 [制作]
あるプロダクト用の梱包をデザインするというもの。条件があって、
1.そのプロダクトの色や形を隠さないような梱包であること。
2.机から落としてもプロダクトが壊れない丈夫な梱包であること。
そしてデザインができたら、展開図も原寸大で描く。
組み立てたらどういう形になるかもデッサン。機能性なども全て色々デッサン。
(条件1を満たすためにプラスチックをマテリアルとして選ぶ人が多かった。が、マテリアルは別にそんなに重要視されない、とのこと。おそらく、あとで展開図は教授自ら切り抜き、組み立てるのでのりしろとかまで考えて描いた。
環境的観念から、素材の節約も考えろ、とのことだったので展開図もあまり複雑すぎないものを考えた、素材の無駄が出ないように)
[この課題は結構長めに制作時間が取られた。その間に一人ずつ呼ばれて教授と面談]
面接の部屋に行くと、9人くらいの教授と2人の受験担当者が待っている。
最初にAufgabe3で書いた文章について何個か質問を受けた。
大学卒業後もヨーロッパで仕事したいか、とかなぜドイツでプロダクトデザインを学びたいかなどを聞かれた。
そしてどの課題がうまくいったか、Aufgabe1は難しかったか?とか聞かれた。
(面接ではずらっと教授が座っていて最初ものすごく緊張したけれど、彼らは私の話もちゃんと聞いてくれるし始終フレンドリーで自分が思っていることは全て話せた。ここでドイツ語力が見られているという話もあるが、友達は英語で面接したそう。それで彼女も受かった。)
おそらく合計10分くらいで面接は終わる。Mappeについては何も触れられなかった。
〜昼休み〜
この時必死に友達のグループの方は午前中に何をしたか聞いた記憶がある。
午前中はGruppeAとGruppeBでやる課題が違って、午後から交代という試験形式だった。
13時〜17時
Aufgabe6 [制作]
立方体を渡され、始まりと終わりの形を決めてそれがどう繋がって行くか削る。
また、その断面図をダンボールで作って立体的に組み立てる。(説明難しい!)
これもかなり時間あった。早めに終わって、スマホいじり出す人もいるくらい。
(これはそんなに複雑な形を作るなと言われた、結構みんな技術力高くて焦った。(ドイツ人はあんまりその面はできないイメージが勝手にあったので) 面接の手応えがよかったのでそっから正直だらけた。ダンボールで作った断面図とか見るに耐えないものだったと思う。でも本当に『受かるだろうな〜』って気持ちだった。)
2月23日2017年(木)
家にいたら、教授から直々に合格の知らせが。公式なメールは結構後からきた。
他の合格した友達はもっとあとにメールを受け取っていたので、個人差あると思います。
3〜4月くらい
公式な合格証明書が大学から手紙できた。ここまで受け取ってやっと確信が持ててホッとしたのを覚えている。
<3日目の感想>
Aufgabe5,6は3時間くらい試験時間があり、ゆったりと臨めた。
GruppeAとGruppeBに分かれたので。グループ内で話し合いとかしなくてはいけないのかなと(勝手に)思って憂鬱だったけど、そんなことはなかったし、面談がスムーズに行くように&作業場所の確保のためだけに取られた処置であった。
みんな受験生なのに、目があったらにっこり笑ってくれたり、『質問があったら言ってね」と声をかけてくれたりと助け合いの精神と余裕があった。私は自分のことだけで手一杯だった。
教授9人との面談は不愛想な役所のドイツ人に詰問されるよりずっと良くて、『教授ってこんなに優しいんだ…』と感動していた。
『受かるだろうな』という確信がすでにAufgabe5の時点からあって、周りの他の受験者を眺めながら「この人たちと一緒に4年間やって行くんか〜」とかすでに浸っていた私。なんでそんなに自信あったんだろう。
はい、ということで一旦この美大の受験期は終了です。
2年前のことなのに、なぜこんなにも事細かに覚えているかというと理由があってですね….
私はプロダクトデザイン学部をあともう一大学受けて、どっちも受かったのですね。
そしたら他の人(デザイン学部を受けなかった受験者)に『プロダクトデザインは受かりやすそうでいいよね』とか
『コツ掴めば受かるよね〜』とかプロダクトデザイン学部受験したこともないのに!!!何度か言われたんです。
めちゃくそムカついて、(というかこのAufgabe達をこなした人なら言ってもいいですけど…やったこともないのになんでそんなこと言えるんだろう。フツーに疑問。)でもその時は何も言い返さなかったんですが
『私が泣きそうになりながらやったこいつら(Aufgabeたち)絶対忘れるもんか!全部記録してやる!!』
と試験内容から解答まで、面談で言ったドイツ語文まで全て一つのノートにまとめたのです。
あ〜、思い出したらまたムカムカしてきた…. あれ言った人たち、プロダクトデザイン受けても絶対合格してないかんね!!
はい、愚痴はここまでにしといて。
もう一つここまで記録していたのは、私が受験会場に着くまでまっっっっっっったくデザイン学部の試験内容を知らなかったからです。
Mappeさえ通れば面談だけだと思っていたあの頃の私。うっすら課題は課される、と聞いていたけど内容もわからんし予想もできないので一旦シカトしていた私。受験当日、3日間のスケジュール表を渡されて絶望した私、ヨシヨシしたい。
何が起こるかな〜〜んも分からんで不安でいっぱいだった私に捧ぐような気持ちで綴った受験記です。
これから試験を受ける皆さんの少しでも役にたてばいいなと思います。
もう一つ受けた美大受験記も書いていきます、乞うご期待!
それでは〜