ちょっと時間が空きました。
引っ越し先にWifiがなくて不便な生活を送っています。
それでは、前回の受験記の続きを書いていこうと思います。
☆2 日目(3/21,火曜日)
08:00~08:25
Psychometrischer Test
立体の展開図が一つ書かれてあり、その右に組み立てられた場合の図が5つが描かれてある。その五つの中かから、正しいものを選ぶ。複数回答可。 問題数が30問くらいあり、時間が足りなかった。
09:15~11:30
Materialaufgabe
しゃれこうべの模型を見せられて、作りを暗記し、A4 サイズのコピー用紙を使 って再現する。できたらノリやテープを使わずに作る。色はつけてはダメ。
12:30~14:30
Fachaufgabe2
(鳩時計の)鳩が出てくるうごきのような、人を驚かせる仕組みを組み込んだ鳩 時計を、与えられた厚紙と針金で作るというもの。 扉をあけたら、10センチ以上は(鳩時計の鳩にあたる)部分が飛び出し、その 後も引っ込む必要がある。
15:00~18:30
Fachaufgabe3
未来に起こりうるであろう問題と、それを解決するための道具のモデルを粘土 で作る。道具の説明を A3 用紙最高2枚でデッサンと説明をする。
面談は一人ずつ呼ばれて、Mappeのこと(何が気に入ってる作品か、そして理由)やなぜベルリン にいるにも関わらずこの大学(受けた大学は、大きな街の大学ではない)を選んだのか聞かれた。教授たちは優しく、話もちゃんと聞いてくれる。
一緒に受けた友達は、『私をリラックスさせようと無理に明るく振る舞う教授たちがちょっと不自然に見えた』となかなか正直な感想を述べていた。
ちょっとここらで、前回受けた大学Aと今回受けた大学Bの比較をしてみようと思います。
<試験問題>
A:デッサンがとにかく多い。アカデミックな内容が多く、問題も抽象的なため 最初は何をすればいいかわからない。試験時間が短く、完成できなかったりする と落ちていた印象。
B:手で作る試験が多い。試験問題はわかりやすいが、取り組み始めると結構考 えなくてはいけない。A大学より難しいという人多数。完成品ではなく、 アイディア、個性重視。試験時間は短い。
<試験環境>
A:一つの机に4、5人ずつ座る。携帯使用可。教授は試験問題を読んだ後、問 題がコピーされた紙を配り、教室からいなくなる。学生が何人か教室に残り、常 に質問できる。学生もそこまで問題を理解していないので、問題文をわかりやす くドイツ語訳してもらう感じ。同じ机の人の作品は見えるし、話したりすること もできる。(時間なくてあまりそんな余裕ないけど。)
B:一つの机に2人ずつ座る。携帯使用可。教授は試験問題を読んだ後、問題を配 ったり配らなかったり。教室には学生も教授も残らず、受検者のみで試験問題に 取り組む。ときどき助教授みたいな人が教室にきて、残り時間言ったり、質問に 答えたりする。同じ机の人の作品は見えるし、話したりすることもできる。(時 間なくてあまりそんな余裕ないけど。)
<手続き>
A:今まで応募してきた大学の中で一番シンプルでわかりやすい Anmeldung だ った。とにかく3日間で合格発表まで終わらせるくらいチャキチャキしていた。
B:ホームページでもなかなか情報が出て来ないし、受験日ですら間違っている ので結構気を使う。事務はかなり仕事できない印象。
今回受けた大学も合格することができました。
試験内容や、大学の雰囲気などからここに行こうかなと直前まで思っていたのですが、
ベルリンにいるからこそできること(大学生活以外のことでも)たくさんあるのではにないかと思い、最終的には一番最初に受けたベルリンの美大に進むことに決めました。
それからはVorpraktikumとドイツ語の勉強の日々。
試験が終わったら一時帰国しようと考えていたのですが、ドイツ語のテスト勉強に忙しくてそんな心の余裕がなかったです。『受かればどんなに気が楽になるだろう…』と受験期は毎日のように合格後の生活を夢見ていたのですが、受かったら受かったで心配なことはたくさんあるし、(大学生活についていけるだろうか、不備な書類はないだろうか、とか)入学する最後まで心が軽くなることはありませんでした。
基本的に私が心配性なこともあると思いますが。
受験記は一旦終わりです。私の手元には、自分が問題にどんな解答をして、作品を作ったかまで詳しく書かれたノートがあります。いつかまた懐かしみ、自分頑張ったな〜って思いながら眺めるんだろうな。
試験中は問題が難しすぎて、周りの受験者たちをライバルというより戦友のような気持ちで見ていました。
まあ、実際大学入ったら入ったで毎日試験みたいなもんですけどね!戦いは続きます。
以上、”入るのは簡単だが出るのは難しい”と言われるドイツ大学の受験記でした。