青の街 シェフシャウエン day2

朝ごはんはどーんと部屋に運ばれてきた。今まで中庭まで出て食べるスタイルだったので、なんだか新鮮。

生野菜もバリバリ食べるし、オレンジジュースもやっぱり美味しい

今日のバスは夕方に出るので、それまでシェフシャウエンの街を観光。

噂に聞いていた通り、青い。

下調べしていると、”全てが青いわけではない”とか”意外と青くない”とかの意見があったけれど、実際に訪れてみた印象では”まあまあ青かった”だ。

う〜ん、ちょっと前回から記憶が怪しくなってきていて、筆の進みも今までよりモタモタしている。(というのも、モロッコ旅行中にずっと書きためていたはずのメモが、なぜかシェフシャウエンについたあたりからパッタリと途絶えている。ここから私は真にモロッコに溶け込み始め、記憶するためではなく楽しむためのモロッコ旅を始めたのかもしれない🤥)

猫もあちこちにいます

青い街並みが展望できる丘があると聞いて、そこを目指すことにした。

”きっとあそこだろう”という目星はついているのだが、本当になぜかそれまでの道筋がつかめない。道しるべとか立っていたのかもしれないが、私たちは見つけ切れなかった。

ということで、とにかく道無き道をただひたすらに一直線に登る。その時に限って、ビーサン履いていたのでまあまあきつかった。片足分くらいの幅の道を進みながら、ヤギとすれ違い、草で編んだ人形を売ってくる子供に微笑みかけながら、墓を静かに通りすぎ、展望台は私たちの目の前に。

しかしたどり着くためにはまあまあの崖を登る必要があった、洒落っ気出してビーサン履いてきた自分に悪態つきつつなんとか這い上がる。明らかに間違ったルートを、最初からやり直しもせず突き進んでいく姿は自分でも笑えた。

上から手を差し伸べる、知らない観光客の男。彼も笑っていた。

この写真は、頂上に登りきる前に撮ったもの。実際これくらいの高さからの方が綺麗な景色が見えた。

私、妹、友達はみんな長崎で生まれ育ったので、この山に蔓延るように建てられた家々には既視感がある。

「長崎の建物もさ、全部なんか一色で塗っちゃえば、またちょっと”映えポイント”として人呼べるかもよ。」と友達が言った。

なんで青く塗っていったのか、理由をシャウエンにくる前に調べてみたのだけどあんまりはっきりとした答えは出てこなかったし、途中から(別にどうでもいいか)といった気持ちになってしまった。

展望台に登りきってわかったことだが、やっぱり正しい石畳の道が整備されていた。三人でゆっくり降っていく。

途中に赤いわたあめを売っている男がいた。

広場について、友達がずっと飲みたかったというアボカドミルクシェイクを頼む。思ったより飲みやすくて、好きな人はハマるだろうなといった味。

妹は近くの売店で12個入りで小包装されたブラウニーを買った。

青い街をひたすら散策。なんだか後ろが騒がしいなと思ったら、妹の周りを数人の子供たちが取り囲み、ブラウニーをくれくれと催促していた。それをみた大人たちがやめるように言うが、子供たちは聞く耳を持たない。どこまでいってもずっと付いてくる。

「オンリ〜ジャストワ〜ン….」

後ろから妹のか細い声が聞こえてきた、え、と思って振り返ったら

どこから出てきたのかあっという間に十人以上の子供たちが妹に群がって、彼女は彼らから必死に小さなブラウニーの箱を守っていた。隣の友達も苦笑いする限り。ザ・チャイルドを彷彿とさせるなかなか衝撃的な現場だったけど。

本当にオンリ〜ジャストワ〜ンで済んだのかは、神のみぞ知る。

いたるところに猫

夕ご飯は昨日も行った中華レストランに。店員のお姉さんも私たちを覚えていて、ニコニコしていた。ここ以外にも2店舗くらい中華レストランは見かけた。

夕方になって出発したシャウエンの街。今から私たちはフェズに戻る、それから3日寝たら、私たちのモロッコ旅行は終わりだ。

とにかく日々生きて、次の目的地だけを目指していればよかった生活はもう直ぐ終わる。それだけしていれば良い毎日は、課題の締め切り、将来への不安、人間関係など全てのめんどくさいものから程遠いものだった。きついこともあったけど、そんな日々を今は懐かしく思う。

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