今日はレポートも書き終えたし、一日中働いててとても充実感のある日だ。
家も見つかったし、前の大家とはこれで縁も切れて
今の気持ちはとても軽い、晴れてるし。ベルリンは暑いけど、先々週行ったイタリアに比べたら正直なんてことない。
元同居人とは、カギの受け渡しと敷金返却してもらうために少し前に会った。
久しぶりに帰った、すでに空っぽの部屋は一年以上も住んでいたのに
もうなんの愛着もなくなっていた。
友達も連れて行ったけど、元同居人の痛いところをつきまくるわ、言い争ったりするわで、最後には家から出て行かされた。(友達がね。)
元同居人はイライラして、顔がこわばって、それでもなんとか崩壊しないように笑っているのを見て思わずこちらが吹き出してしまった。
『これは笑うところではない』
よく同居人が言ってました。彼が「もし俺が部屋からいっとき出てこないことがあったら確認してくれ。死んでる可能性もあるから。」と言ったとき。
笑ってしまったら怒られた、と友達に言うと
彼女は元同居人に同情していた。死の予感をもつ、寂しい人なんだよ、って。
最後に何も言わずに敷金だけ返してもらって、家を出て
友達と何の気なしにベランダを振り返ったら
白い頭が浮かんでいるのが見えた。表情は見えなかった。
思わず、中指立てそうになったけれど写真に取られても困るので(それかまた追いかけてくるかもしれないし)
人差し指に入れ替えて、彼を指さした。そしたら彼は何を勘違いしたのか、片手を上げて挨拶した。
思いっきり叫ぶ、彼にはわからない言葉で。
彼の顔は相変わらず不明瞭で、微動だにしなかった。
友達も笑って、「よくやったよ!」って言いながら私と同じ言葉を彼に吐いた。
一瞬だけすっきりしたけど、それよりも疲れが覆いかぶさってきてずっと黙っていた。ふと友達をみると目があった。
「mimiは自分の言いたいことは全部言えてたし。これはきっと来週には笑い話になってる。疲れたね〜!でも今日のことって実際めちゃ面白いよ」
彼の子どもじみた言動、やっぱりサイコパスだよ、と言う話。
「まぁでも、私たち彼よりずっと幸せだ」
あの部屋の鍵穴に貼られたテープはそのままにしておきました。
一番最初に引っ越してきたときに感じた、あのテープの違和感。
前住んでいたという女の子からのメッセージだったのかもしれない。
でもなぜ元同居人があれを剥がさないのか、それが不思議。
彼なら気づいているはずだと思うのに。
と、言うことで、お約束の
(うちの元同居人はこんなにやばかった!!)
体験者Mさんは語る….サイコパス同居人との一対一の日々….
”でも、一番恐ろしいのはですね、あの部屋には今も別の女の子が暮らしてることなんですよ…..”
書いて滅していきます、今までの”奇妙な”体験。そしてこれでもう同居人のことについて書くのはやめます、
書いててやっぱり精神不安定になってきたので、引っ越してよかった〜と思いました。
”毎日のコミュニケーション”
コレはもうなんども言ってるネタ。
毎日、何かしら喋んないといけないし、それがないとあらゆるどうでもいい小言を言ってきます。”スモールトーク”って言ってたけど、5分くらいの会話は彼にとっては 無 に等しいようでした。
喋んなかったら
『コミュニケーションが取れないなら、引っ越してもらう』とよく脅してきたな〜(遠い目)
このことについては クソダル同居人との戦い no.1 に書いてます。
”Pfandボトル、部屋から全部持ってこい!”
ある日、同居人(以下Fとする)から
『mimi、Pfandボトルある?』と聞かれた。
※Pfandとは
多くのビール・ジュース・ミネラルウォーターの缶・瓶・ペットボトルはPfandの対象です。Pfand対象の商品を買う際には、8セント〜25セント程度の「容器代」を余分に支払う必要があります。空になった容器を店舗に返すと事前に支払った容器代が戻って来るというのがPfandのシステムです。 引用元 https://theryugaku.jp/1231/
私はだいたい大きい袋にPfandボトル貯めて、それから一気に換金しにいきます。今や私には、空のPfandボトルはお金に見えます。実際集めて生計立ててるホームレスの人とかもいるし。
『うん?あるけど…(てか私のPfandボトルですが?この人、金取る気か?)』
誤魔化しで一本だけ、ペットボトル持ってきて渡しました。
(そのとき、部屋のドア開けてたので彼から見えてたであろうボトル一本だけ)
『もうないの?』と聞くので
『うん』と言うと
『まだあるだろ』って言ってきて
え?この人は何考えてるの?とポカーンとしてたら
『もちろん、Pfand代は返すよ!!』ってそこでなぜかキレ始めた!
そう!実際それ私も心配してたんだよ、自分から言ってくれた。
『まだあるだろ!』って、私、空のPfandボトルは外から見えない場所に置いてるので(なんで知ってんだ…?)と言う気持ち。
(まあそういうことですよね….)
『俺は明日、Pfandボトルを換金しに行くから一緒にmimiのもやろうとおもったんだよ!』とな。
ここで私が彼を全く信用していないことが浮き彫りになる。
『ここ、〇〇通り(私たちが住んでる通りの名前)では、Pfandボトルを溜めるのは禁止されている!』
『でも、これ私の出したものだし、私がやるべきじゃない?』
『いや、君に任せてたらどんどん溜まるだろう!』
あ、この人後に引けなくなってるなぁと思ったので、(お金返してもらえるならいいや)とPfandやってきてもらいました。
後日、お金ももらいました。よくわからん。
”パンパンパンツ”
引っ越して一週間もたってない日、部屋のドアがノックされ出てみると
なんと
Fの手には私のパンツが!(洗った後の)
しかもなぜかぴーんと張られている!
よく分からない、そういうセクハラ的なことには気を遣っている印象だったので。
引っ越してそんなに時間が経っていないときにこのイベントはかなりキツかったな。
『洗濯機に残ってたから』って。いや、そのままにしといてよ….
”恋人出禁”
”あいつは挨拶もしないし、愛想悪い”
とのこと。実際、挨拶もしてたんですけどね。
『何考えてるかわかんないやつが、うちに来るのは安心できない。サリンばらまくかもしれないし。(コレまじでムカついた)』
実際、誰を泊めてはいけないとかFが言う権利はないのです。
”洗濯物一緒に洗って”
水がもったいないから、らしいです。
でも私、基本知らん人と一緒に洗いたくない。実際一緒に洗ったことはないです。めんどくさいので、Fがいない間に洗濯機は回してた。
それについてきつく言われたとき
『うん、でもごめんけどあなたの下着と洗うのはきついな…干す時も気まずいし』ってウブな女のふりしてもじもじしながら言ったら
『うん….そリャ、下着は一緒に洗わなくていいyoっ!』と焦ってました。
”くしゃみうるさい”
私もくしゃみうるさいので人のこと言えないのですが、
一回Fが帰ってきて3回ほどめちゃくちゃ大きいくしゃみをしたのです(年取れば取るほど、静かにくしゃみをするのが難しくなるのか?)
その時集中して作業しなきゃいけなかったので、部屋のドアを閉めたら
コンコンノックされて
『ねぇ、俺がくしゃみしたからドアを閉めたの?ここ、俺の家なのに、くしゃみも思いきりしちゃダメなの?』
ってさ。ここ、私の部屋だから。自分の部屋のドアの開け閉めくらい自由にさせて?
”俺を見ろ!”
うちは、玄関入って、そのまままっすぐ進むと右にキッチン、左に私の部屋がありました。部屋のドアを開け放していれば、キッチンもこちらから丸見えなわけです。(逆もしかり)
『はろ〜』Fが帰ってきた。そしてキッチンに入っていく彼。
『ハロ〜』ここでは挨拶をちゃんとしないとめちゃくちゃあとで言われるので。
で、パソコン作業してたのでそれに集中してたら
『mimi、君は俺が帰ってきたのに見向きもしないでパソコンばかり。キッチンに入っていく俺を見もしなかった。』
あ〜….なんか書いてて疲れてきたな….
“友達呼んだら不機嫌”
友達呼ぶのは大丈夫だし、泊めても言いよっていうのに、実際きたらいやそうでした。特に異性の友達とか来ると露骨に機嫌悪くなるので、後半はFがいないときしか呼べなかった。最後らへんになってくると、私の妹がきても不機嫌だった。
実際、友達とドンチャン騒ぎするわけでもないし基本部屋にこもってるんですけどね。
キッチンとかに行って、Fを交えて一緒に楽しく会話とかすれば彼もご機嫌でした。友達が来るのがいや、というかそれで仲間外れにされるのが嫌だったのかも?(仲間外れというか、一人になること?)
”危機管理能力”
『玄関ドアのそばに何か落ちてるの見たか?』と聞いてきたF。
『うん、木片でしょ』
『なんで、あれが何かちゃんと確認しないんだ!!爆弾かもしれないだろ!!』
えへぇ….
理不尽….
家が工事中だったので、窓のすぐ外に足場があったのですね。ある朝目覚めたら、
コレ
窓が汚れないように、薄いビニールシートを貼る工事現場の男たち。
キッチンにいくと、Fが
『mimi、今日工事があること知ってた?』
『知らんかった、びっくりした。』
すると
『なんで俺に報告しないんだ!他人が勝手にベランダに入ってるんだから、気をつけないといけないだろ。窓開けて、”何勝手にやってるんだ、ここは私の家だぞ”って言わなきゃだろ!』
理不尽…. てか工事の人だな〜って普通にわかるだろ…
『いや、このことに関しては私は全く悪くないので』と言いました、流石に。
確かにFは、報告なしに窓にビニールシート貼られたことに関してクレーム入れたらしくて、後日責任者が謝りに来ました。
”秘技 トイレットペーパー”
トイレットペーパー代出さなくていいと言うのに、何かにつけて『俺が払ってる』と言ってくる。
それで払おうとしたら受け付けない。(きっと秘技として言いたいがために、トイレットペーパー買ってる。)私が買うよ、と言ったら、「君は小さいだろ(だから運ぶの大変だろ。」「僕は車も持ってるし、力もある」とか言ってくる。
トイレットペーパーくらい運べます…..!!!
”友達家に呼んでるの見たことない”
友達いないのかもしれません。
”ハーゲンクロイツ”
アパートの壁に鉤十字が落書きされていて。最初はかなりショックだった
もしかしたら卍かもしれないという儚い希望は打ち砕かれた。
それでFに報告していたんですね。その後、彼は上からさらに落書きして鉤十字を消していました。
でも、それから何かあるたびに
『君はDHLからの不在届には気づかないのに、鉤十字には気づいたの?ボールペンであんなに薄く書かれた鉤十字には気づいたのに…?全く理解できないよ、』
こっちからしたら、ドイツ人で鉤十字の落書きに気づかない方がやばいすけどね。
また、言いすぎた、と思った時には
『でも君は鉤十字の落書きに気づけたじゃないか。生きて行く上で一番大事なことだ、そういうものに気づくのは。(コレ大真面目に言ってる)』
てか、鉤十字エピソード万能だな!いろんな説教に混ぜて使ってきます。
これ書きながらちょっと笑ってしまった。
”私の部屋のドアを閉めてたら、必ず何かしら小言言ってくる”
十分なコミュニケーションが取れていればいいのですが、物足りないようだと小言を言って来ます。話すきっかけづくりがすごく下手な人なんだと思います。(コンロに油跳ねてる、扉の閉め方雑、ポスト空にしてない、食洗機の詰め方が悪い、など)
部屋のドアを開けていたら、あんまりつっかかってくることもなかったです。
この体験のおかげか、今居候させてくれてる友達からは
「育ちが良い」と言われています。
(ドア丁寧に閉めたりしてるから)
よかったこともありました。
パンとかアイスとかは勝手に食べてもOKでした。
以上です。
(まあ他にも病院探し手伝ってくれたり、旅行行くときはうるさいくらい注意事項言ってきたりしたけど。モロッコ行く前に狂犬病のワクチン打つように言ったり。)
今思えば、彼は精神に何かしらの病気を持っていたのかもしれません。
コレだけ書いていますが、Fもずっとこんな感じだったわけではなく
いいときは本当に良いヤツでした。思い出すと切なくなってくるくらいです。
まあ、大嫌いだけどな!!! 一人寂しくこれからも頑張ってください。
これにて私のクソダル元同居人ともお別れ、
敷金返してもらって、もう彼に会わなくて良いとなってから
私の肌の調子もすこぶる良いです。
夏も楽しんで生きたいと思います。
ご心配おかけしました、結局人を見る目のなかった自分が一番アホです。
あんまり悲観的ではないのは、いろんな人が助けてくれて、「やばいね」って笑ってくれたからです。この状況を面白がることができたのもブログがあったからです。
本当にみんなありがとう。