個人的に楽しみにしていたインスタレーションの授業。
一番最初にしたことはギプス(石膏)体験。
教授が水とギプスの粉を混ぜて、学生一人ひとりがそれを両手ですくいます。
手の中のギプスが温かくなって固まった後、そっとギプスを手から外すと深海魚の化石のような、両手からできたとは思えない歪な白い塊ができていました。
今度はギプスで型を取り、ゴムや蝋を流し込んでオブジェを作ります。
さらにもう一つオブジェを作り、先のオブジェと共通性を持たせながら同じ空間で組み合わせるという課題です。(説明難しい)
私は瓶を型取りして、青いゴムの瓶と蛇に見立てた水色のリボンを組み合わせて作品を作りました。共通点はお互い孤独だということにしました。
友達に『最近のmimiの作品のコンセプトは孤独とか寂しさだね』と言われましたが、確かにそうでした。
ドイツの寒い冬と初めての大学生活で私自身も孤独感を感じていたのだと思います。やっぱ寒いのは精神を蝕むなぁ〜(夏になって全回復した)
パンを型どり、粘土でバターを作って朝食セットを作ったり、ギプスで頭蓋骨&ゴムで頭のない人形を型どって組み合わせる子もいました。
次の課題は一つの素材を何個も組み合わせて別のものを作るというものでした。
これがみんな一番生き生きと制作していたように思います。
私は庭で細かい枝をたくさん拾って来て繋げて繋げて、生け花みたいな蜘蛛みたいな物を作りました。教授には『もっともっと大きく作りんさい〜』と言われ結局クラスで一番大きいものを作りました。
それぞれ作った後は、自分が作品を飾りたいところに展示しみんなで合評します。
みんなで自分の作品を持ちながらパレードしたのち、その流れでスーパーへ買い物に。
周りも別にジロジロ見るわけでもなく、店員さんも少し笑いながら商品をピッてしてくれます。
アートが溶け込んだ環境ってこんな感じなんかなとか少し思いました。
ギプスの粉で毎日真っ白になりながら、ニキビ作りながらやってました。教授がお茶目な人で、私たちの作った作品に小さい人の写真を立て掛けるのです。
今から思うと、小さい自分の作品を、小さい人を置くことによって、広場に立ってあるようなスーケルの大きいものとして想像して欲しかったのかなと思います。
このインスタレーションの教授が一番懐が広かったと思います、表面だけの優しさではないというか。
ギプスでの型作り、ワックスやゴムの扱いなど基礎的なことも学べてよかったです。
それではまた!