今回も前回と同様、インタビューの続きです。
大学生活について詳しく聞いていきたいと思います!
〜ドイツ美大の様子〜
Q.ドイツ美大と日本美大の違いはなんですか。
A.たくさんありますね…。
日本の場合は、カリキュラムがしっかりと組まれており、段階的に絵画の基礎から学び、学年が上がるにつれ自分の表現を見つけていくというようなシステムだと思います。
ドイツでは(大学によっても違いますが)、同じ教授のもとに4年から5年間師事します。だから、大学選びのポイントも『どの大学に行きたいか』よりも『どの教授につきたいか』になってきます。
これは日本の大学院選びに近いと思います。
よって受験前に教授に会うことがとても重要になってきます。
Q.教授に会う機会はどのように作ればいいのですか。
A.まずは大学のホームページをのぞいてみてください。
大学のホームページに教授のメールアドレスは載っていると思うので、直接アポイントを取ります。
またはMappeberatungというMappeについて教授や学生がアドバイスをしてくれる機会が設けられることもあります。大学のホームページを常にチェックしておくことが大切です。
Q.受験前に大学の様子を知ったりする機会はありますか。
A.Rundgangに行ってみるのはどうでしょうか。
どの大学でも年に一回Rundgangが開催されているので、参加してみると大学の雰囲気もわかると思います。大学によってはRundgangの時期に大学の説明会があったりします。
私は参加したことがありませんが、サマースクールがある大学もあります。私の知人はそこで今の教授とのつながりを作ったそうです。
Q.美大ではどんな授業がありますか。
A.授業は特にありません。※Uさんの大学の場合の話です。
二週間に一回クラスミーティングがあり、それ以外は与えられたアトリエで作品作りをしています。来る時間も決まっていませんし、課題もありません。
講義(Vorlesung)も取りますが、半年に一つか二つとれば充分です。
講義を授業と捉えることもできますね。
日本の場合は聞いていればいいという講義が多いですが、私の大学では学生同士で活発に意見を交わし合う、といったものが多いです。自分と考えが違えば、教授にもくってかかります。
Q.ドイツ語での授業ですか。
A.はい。
私のクラスはドイツ語ですが、教授が外国人の場合は英語です。
Q.外国人学生の割合はどのくらいですか。
A.3割くらいです。
ドイツ語をネイティブ並みに喋る人もいれば、全く喋らない人もいます。アジア人は思ったより多いです。
Q.大学の雰囲気はどのような感じですか。
A.とてもアットホームです。
街中で会ったら『あ、同じ大学の学生だな』と挨拶したことなくてもわかってしまうレベルです。笑
Q.ドイツの美大で大変なことはなんですか。
A.ドイツ語です。
正直これしかない…。
プレゼンとかも全部ドイツ語でしなければならないので、準備に時間がかかります。
ドイツ語がもっとできれば、コミュニケーションももっとスムーズなのかなと思いますね。
Q.ドイツの美大でよかったと思うことは何ですか。
A.自分の作品の幅を広げられたことです。
ドイツの美大は学費がほとんどかからないということもあり、留学生も多く、一度大学を卒業してから再び、大学に入り直すという人も多いです。そのため作品の表現方法やテーマも多種多様で、そんな学生同士のディスカッションは自分自身の作品のあり方を問い直すきっかけになったりもします。
ディスカッションでは私的なことから社会や政治のことまで話が展開していきます。これは日本の美大ではあまり体験しなかったことですね。
日本の美大で技術的なことを学び、今ドイツでは自分の作品を深く掘り下げていっているというUさん。
将来はヨーロッパを拠点にアーティストとして活動していきたいという。
Uさんに話を聞いていくうちに『日本とドイツ美大の違い』についても書けそうなので、次はこのことについても書いていきたいと思います!
それではまた〜
ありがとうございます!
参考にさせていただきます!
あまりたくさんコメントするのもどうかと思ってしなかったのですが、音楽や食べ物の記事もおもしろいです。
私は今日、白玉を作ることにしました!
コメントいつもありがとうございます!とっても嬉しいです☺️
日本の白玉はまたさらに美味しそうですね〜
私も今日作ろうかな….