今日は膀胱炎の話です。
一回膀胱炎にかかってからくせになってしまったみたいで、疲れた時とかに
ちょくちょくかかっていました。毎回自力で治していたので、再発もよくする。
自力で治すときは、お茶(膀胱炎用)をたくさん飲んで、とにかくトイレに。
これを読む人は膀胱炎にかかっている、早くどうにかしたい、って人だと想定しているので、もう書きますね。
本当にやばいっ!!!って人はここをお勧めします。
Maria Heimsuchung Caritas Klinik Pankow です!
ここのErste Hilfeに行きました。
24時間営業です、年中無休。(2019年4月現在)
こりゃ、膀胱炎だなと思った日から毎日Penny で買った膀胱炎用のお茶を飲み、ベッドに寝て過ごしと暮らしていたのですが一向によくなる気配を見せない。
ドイツの病院に行っても、お茶だけ渡されて『よく寝なさい』って言われただけだった〜!!って話をよく聞いていたので、先に自分で飲んでおこうと思って。
そして薬局(Apotheke)にも行き、『膀胱炎に効く薬はないですか…』と聞いたら持ってきてくれたのがこれ。
抗生物質は入っていないそう
〜〜〜ここで膀胱炎用ドイツ単語〜〜〜
die Blasenentzündung 膀胱炎
Urologie 泌尿科
die Niere 腎臓
薬もゲットできたし、これ飲んで安静にしとけば治るだろう….と思っていたんです。
今まで膀胱炎になっても普通のハーブティー飲んでただけだったので、今回
薬局行ったり、専用のお茶飲んだりして本腰入れて向き合ったのは初めてだったのです。
ここまでしたらきっと大丈夫だろう..と思ってたんですけど、あれ…?
治った〜っと思ったら、次の日また悪化してたり、その繰り返しで結局一週間が経過。
その頃には全身だるくなってきて、何をするにも気が滅入る。
しかもトイレに行く回数が異常なので、外出もまともにできない。
ある朝、目覚めたら右の腎臓に痛みが….
生理の時に腰が痛むことがあるんですが、それとはまた違う。
もっと面積が狭い部分がぎゅっと痛い。
これはやばい….膀胱炎はこじらせたら次は腎臓がやられて…..(あとはもうインターネットから得た医学知識)
大学に行ったあと、家に帰っても腎臓の痛みは治らず、動くこともキツイ状況に。
これは思ったよりよくない事態になっているぞ…
どこか予約できる病院は、と検索 and 電話
ドイツ語で電話するのってめっちゃ緊張するし、嫌いなんですが
この際そんなことは言ってられない、というかこの辛さを救ってくれ..
とすがるような気持ちで電話がつながるのを待ちます。
日本語が話せる女医さんがいるというFranziskus-Krankenhausにも電話したのですが、余裕はないとのこと。(keine freie Termin)
『Praxis(開業医)に行くことをお勧めするわ』と、言われました。
Praxis探しに切り替えたのですが、ほとんどが土日休業。
オンライン予約できたとしても、一週間後とか….
うん、これは間に合わないな。
私は国民保険なのですが、プライベート保険が優先されやすいので予約が後回しにされがち。
だんだん辛くなってきて、『日本帰りたい….』と泣き出す始末。
トイレに行くのも腰を曲げながらの移動になってきたので、仕方なく頭痛薬を飲む。
仕事中の同居人に『医者探し手伝って欲しいな』とメッセージを打ち込む。
頼るべきはドイツ人だ、と思ったのだ。
日本人ブログを彷徨ったのだけど、病院行って抗生物質もらった話ばかりで
“””””肝心の病院はどこですか?!!!??””””” (by 余裕のない心)
同居人からはすぐに電話がかかってきて、私の症状とかを聞いてくれた、
それを横で聞いてた上司が教えてくれたのが、さっき言った病院。
彼女も膀胱炎になった時にそこに行ったらしい。
24時間営業、かつ予約もいらないからすぐに行くように、とのこと。
『きっと待ち時間も長いだろうから、本とか持って行くようにね』との言葉にまた泣きそうになる。(本、って言葉に暖かさを感じたんだよ)
その時、金曜日、17時。THE 駆け込みどきって感じ。
入り口に受付があり、おばさんに『Erste hilfeはどこですか?』と聞く。
左曲がって、まっすぐ行ったら着くよ!と親切なおばさん。
「ドイツの病院はなかなか当日に診察してくれない(予約必須)から、”ほんとにキツイんです….”ってふりしなきゃダメよ、大袈裟なくらい。私泣いたもん。」
先人のお言葉です。
私も絶対に今日中に薬をもらわなければ…と思っていたので、覚悟はできていたのですが、正直演技をする元気もない。
死にそうな顔で
『一週間前から膀胱炎で。今日の朝から腎臓まで痛み始めやがって。』と受付の人にいうと、
『Haus Arztには行った?』と聞かれ、首をふると
『これからは先にHaus Arztに行ってくださいね。』と言いながら保険証を受け取ってくれました。
演技もへったくれもなく、私の表情と暗い声から全てを察してくれたみたいだ。
すぐに尿検査をして、そのコップ持ってLaborへ。
血液検査は中指を一瞬はりで刺して(全然痛くない)、ぷくっと出てきた血を集めました。
そこで処置してくれた看護師さんも優しくて、私の指を見ながら
『あら〜華奢な指ね、でもちょっと冷たいね』と私の緊張を指を揉みつつほぐしてくれました。
そのあと、また待合室に戻ってそこから2時間ほど待つ。
待ち時間はそこまで長く感じられませんでした。
それよりも、何かしらの前進はしているという安心感があった。
江國香織さん読みながら、『やっぱ一番好きや..』と浸っているうちに
『Frau Tanaka!』と呼ばれる。
受付のすぐ横に診察室があって、そこに座っていると女医さんがやってきた。
いくつかの質問に受け答えし、『痛みどめも欲しい?』と聞かれる。
『はい!』というと
二日分の抗生物質(Antibiotikum) と 痛み止め(Schmerztabletten)をすぐそばの棚から出して、飲み方を説明してくれた。
痛み止めは je nach Bedarf(痛い時だけ)飲むように、抗生物質は朝昼晩と一粒ずつ服用するように、とのこと。
『はい、ではお大事にね〜』と看護師さんとお医者さん。
『え、もう帰っていいの?』というと
『うん、いいですよ。』と。
国民保険なので、薬代も診察代も病院で払うことはなかった。
受付に戻ることなく、診察室から家に直行するのは今でもまだ慣れない。
すぐにもらった薬を飲んで、明るい気持ちで帰途につく。
同居人の上司は、膀胱炎の私のためにお茶をくれた。甘い香りで美味しかった。
膀胱炎も、腎臓の痛みも二日後には消え去りました。
膀胱炎はかかった人にしかわからない切実な辛さがあります。
ここまで酷くなる前にHausarztに行くべきですが、本当に辛い時は
Maria Heimsuchung Caritas Klinik Pankow
のErstehilfeに行ってみてください。
きっとあなたも救われます👼
慢性的な寝不足だったのですが、治ってからはたくさん寝られて嬉しいMimiでした!