今日はBurg Giebichenstein Kunsthochschule Halle
でコミュニケーションデザインを専攻し、ヨーロピアンコミック作家としても活躍中のYuka Masukoさんにインタビューしていきます!! 彼女はベルリンで知り合った友達で、今でもブランチや餃子パーチーをする仲です。有言実行のとても頼りになる、私のお姉さんです。
今回も餃子を食べつつのインタビューとなっております。
YUKA MASUKO
学習院大学で国際政治史を専攻。その後、専門商社に就職し1年半ほど勤める。
退職後ベルリンに渡り、今はハレの美大でコミュニケーションデザインを勉強中。
自分のルーツを探る
では早速始めていきましょう〜!今回はちょっと対談みたいに書いていきたいと思います!楽しそう〜
mimi (以下M):日本で仕事もしている中、どうしてドイツに留学しようという流れになったのですか、何かきっかけのようなものはあったんですか。
yukaさん(以下Y):私は、大学を卒業して特にしたいこともなかったから商社に就職して。国際的な仕事はしたかったのだけれど。でもこのまま働いてても楽しくないな、と行き詰まってしまって。自分的には今まで順調にキャリアを積んできたなとは思っていたんですけど、初めて挫折を感じたというか。
そこで、私が本当にやりたかったことは何だろうって、自分のルーツみたいなものを考えるようになったんです。例えば、学生時代夢中になっていたこととか、好きな科目とかから。まあでも好きな教科とかは思いつかなくて、その代わり私って授業中によくイラストとかコミックとか描いてたな〜と、ノートとかに笑。
そこで、今はこのままやってても全く先が見えないから、いっそ思い切って全く違うこと『絵を描くこと』を海外でやってみようと思いました。
行き先は正直最初はどこでもよかったですね、海外であれば。
アメリカとかイギリス、カナダは英語圏だし、ネームバリューのある大学も多いし、留学サポートも充実していたので最初はそこらへんに行こうかと考えていました。
でもヨーロッパも調べていると、ドイツは学費が外国人でもかなり安かったり、高校生の頃からドイツ語も勉強していて良いなと思うようになりました。
高校時代のあたたかい思い出
M:高校生の頃からドイツ語勉強してたんですか!(ここでいきなり驚く)
Y:はい、第二外国語としてフランス語とかドイツ語とか選べる学校で。フランス語はオシャレとか可愛いとかで女の子には人気だったんですけど、私はやるならみんながしないのを勉強したいなと思って。(こういうとこ好きby mimi)
ドイツ語は高一から高三まで週に3時間くらいやってました。先生はドイツ人の先生含め3人いたんですけど、とても優しいおばあちゃん先生がいて。生徒をホームパーティーに招待してくれて、みんなでタンデンバウムを歌ったり。シュトレンを一緒に焼いたりもしました。ドイツ語での年賀状ももらったのを覚えています。
ドイツのことを調べていくと、高校でのドイツクラスの優しい先生たちとの記憶がどんどん蘇ってきて。小さい頃ドイツに旅行に行っていたこともあり、また行きたいなと思うようになりました。
M:思いがけなく聞けたほっこりエピソード…。一回ドイツに来たことはあったんですね!
Y: はい、それと大学生の時に一ヶ月だけフライブルクに留学してました。その時の体験が忘れられなくて。街が綺麗ってだけじゃなくて、住んでいる人たちがおおらかで人生を楽しんでいるように見えました。そこで知り合った外国人の友達とドイツ語で会話するのもとても楽しかったです。
フライブルクに一ヶ月いたことでドイツで生活するイメージも掴めました。
M:なるほど、高校時代の思い出や大学での留学などyukaさんとドイツは前から繋がっていたんですね。
Y:ドイツに行こうと決めてからはトントン拍子に物事が進みました。美大に行きたいと思ったのですが、受験準備を一人で進めるのは難しそうだと思い、ドイツにサポートしてくれるようなところはないかと調べていくうちにAterlier HY+を見つけました。
M: yukaさんと私が出会った場所でもあります。
Y: そうね笑
まずメールで相談して、日本でできる準備などについて質問しました。
M: 具体的にはどんな準備を日本でしていったのですか。
Y: 平日は会社で働いて、土曜日は一日中、日本の美大予備校でデッサン力を磨いていました。ドイツ語はあんまりできなかったな。
M:予備校ではデッサンのみをしていたのですか。
Y:時々、海外の美大に行っている予備校の卒業生が講師としてやって来て、ワークショップを開いたりしていました。例えば、カリフォルニアで映像の勉強をしている人がアニメーションのクラスをしたり。
やっぱり日本の学生の方がデッサン力あるなと、今ドイツの美大に通ってて思います笑。
私の大学は別にデッサンの授業があるわけではないので、(出入り自由のクロッキークラスはあるけど必須科目ではない)デッサン下手ならそのまま卒業しちゃうんかな…って時々思いますね。
M:私が日本いた頃はデッサンしてたけど、今となって考えるとほんとお遊びだったな…予備校はどれくらい通っていたのですか。
Y: 半年くらいです。
そしてドイツへ
M:そしてドイツに来たと。今はヴィジュアルコミュニケーションを専攻中ということですがどういうことを勉強するのですか。
Y:私がやってるのはコミュニケーションデザインで、ちょっとヴィジュアルコミュニケーションではないのですよね。(穏やかに)
M:あ、そうだったんですか!その二つの学部の違いって何なんですか。
Y:それ私も教授に質問してみたのだけど
ヴィジュアルコミュニケーションはどんな媒体も使っていい、例えばインスタレーションをしてもいい。
コミュニケーションデザインは基本的に紙とか平面的な作品で人との交流をデザインしていくもの、といった感じかな。
M:なるほど、まだヴィジュアルコミュニケーションのこともよく分かってなかったので勉強になりました。
とここまでで一旦切ります。
初の対談形式、どうでしたか?
Yukaさんのお話は物語性があって、一つの川のようだったのでそれをそのままここに流したいと思い今回このような形にいたしました。
このインタビューは録音していたので、それを再生しながらの執筆となりました。(自分めっちゃ鼻声〜〜!)
次回は『なぜコミュニケーションデザインを専攻したか』『受験準備』のことなど書いていきたいと思います。