ドイツの美大生にインタビュー! part.3~メディアアート編~

今日は一緒にプロジェクトもやっているベルリン美大生の方にお話を伺いました。

彼は日本の美大も卒業し、仕事もしていた人です。

なぜドイツの美大に?仕事経験を積んだ上での大学生活とは?
色々聞いていきたいと思います!

功平さん

多摩美卒業後、明和電機の工員さんとして働く。今はUdK(ベルリン芸術大学)のKunst und Medien(メディアアート学科)の学生

 

Q.なぜドイツの美大に興味を持ったのですか。

大学院生の時にUdkのKunst und Medienの学生たちと日本で合同展示したことがあり、そこからドイツの美大に興味を持ち始めました。

当時、UdKの学生たちの作品はクオリティーが高くとても感心しました。(彼らは大学を出て一旦仕事をしていたような人たち、年齢層も高かった)

Q.日本では何をしていたのですか。

多摩美大学院卒業後、明和電機で工員さんとして働いていました。

Q.ドイツに来たきっかけは?

明和電機で働き、作家としての活動や技術力も身についたし、これからは自分の作品を作っていきたいと思ったからです。

日本で新しい作家としていくか、とかも考えたましたが、新しいスタートを切るなら、いっそ価値観や環境も違う外国に行こうと思いました。そこでUdKとの合同展示会を思い出し、ドイツに行くことを考え始めました。

フランスやイギリスも候補にありましたが、経済面と治安の良さから結局ドイツに決めました。

カールスルーエ(ZKM)とケルンはメディアアートが有名なので、当初はそこに行こうかと思っていました。

Q.日本では準備をしていましたか。

ドイツ語を勉強していました。

A2くらいまでですかね。

Q.ドイツではどんなMappe準備をしていたのですか。

もともと大学に行っていたので、Mappeはすでにありました。

Mappeは実物ではなく、CGや映像(usbで提出してよかった)で提出しました。

Mappeのために実験用につくった作品。アクリルボールの中の水の動きをセンサーで感知し、光に変える作品。

Q.大学受験の流れを教えてください。

UdKの教授にアポイントを取って、教授と面談してMappeに明和電機の作品作りに関わっていたことも記載するようにアドバイスを受けました。(後から、その教授は受験に全く関与していないことがわかる)

新しいMappeを提出し直して、合格しました。(功平さんの場合は二次試験がなかった)

Q.受験の時一番大変だったことはなんですか。

工房がなかったので、新しいものを実際に作ることができず、アイデアばかり出さなければいけなかったことです。

Q.大学は何校受けましたか。

UdKのみです。

Q.合格後、入学前の準備はどのようなことをしましたか。

一ヶ月しかなかったので、何も準備していませんでした。

30歳を過ぎていたため国民健康保険に加入できませんでしたので、プライベート保険に入っています。(ドイツのほとんどの美大生は原則国民健康保険に入る)

 

今回はここまで。

次回からは大学生活のことなどさらに深く掘り下げていきたいと思います!

それではまた!

 

 

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