インタビューさせていただいたUさんと話をしていくうちに、日本とドイツの美大の違いについても書けるのではないかと思いまして。
私は日本の美大に行ったことがないので、Uさんの話はとても興味深いものでした🧐
今から書く『ドイツと日本の美大の違い』はあくまで個人の考えですし、Uさんが日本の美大の全てを知っているわけではありません。この記事は参考程度に呼んでくださいね🍖(いつもこれ言ってる)
そして今回はFreiekunstでの話です。
デザイン学部はまた違ってくると思われます!
〜受験準備〜
🌸日本🍡
ほぼ全ての人が美術予備校に通い、デッサンをひたすらする。
絵画の基礎的な技術を身につける。
🌼ドイツ🐇
予備校に通う人もいれば、通わない人も。
Mappe制作に集中。自分のやりたいことが最優先。
教授に作品を直接見てもらう機会を作る。
番外編
Gaststudent(聴講生)になり、正規学生を目指すこともできる。
聴講生についてはまた詳しく記事にしています!
〜試験内容〜
🌸日本🍡
一発勝負!(限られた時間で課題をこなさなければならない)
課題が決められている。(デッサンのモチーフや、油絵のテーマなど)
技術力があれば合格率も上がる。
センター試験などの結果が加味されたりもする。
※AO入試などを除く。
🌼ドイツ🐇
まずMappe審査があり、通れば二次試験に進める。
二次試験では教授との面談や、制作がある。
制作は課題をこなすのではなく、本人確認のような意味をもつ。
学力は加味されない。(大学による)
留学生は語学力も必要。(A2~C1など大学によって様々)
番外編
Gaststudent(聴講生)として入り、正規入学を目指す。
Gaststudentになるには:教授に作品を見てもらい気に入ってもらえれば、そのクラスのPlenung(合評、ミーティング)に参加できる。ただ、制作スペースはもらえない。
Gaststudentのことはまた詳しく書こうと思います。
〜試験で重視されるところ〜 個人の意見だお
🌸日本🍡
実力(デッサン力、技術力、構成力など)
🌼ドイツ🐇
個性
ポテンシャルや、大学で何を学んでいきたいのか
〜大学生活〜
🌸日本🍡
油画科、一学年で50人から100人くらい(東京の美大例)
ほぼ同年代(高校卒業してそのまま大学進学する人が多い)
クラスが学年単位で構成されている
カリキュラムが組まれている
講義数が多い(Uさんが通った美大では4年間で実技あわせて124単位必要だった)
🌼ドイツ🐇
少人数制
クラスが教授単位で構成されている(Uさんの大学の場合:一クラス15人)
各年、一クラス2、3人しか取らない
そのため、試験前に教授と会ってつながりを作っておくことが重要
いろんな年代、国籍の学生がいる(仕事している人がいたり、すでに母国の美大を卒業している留学生がいたり)
一人一人の制作スペースも広い
講義は半年に2つ、3つ取れば充分(Uさんの場合)
Semester制(夏学期と冬学期に分かれる。日本美大では4年制、ドイツは8semester 制とかね)
〜制作で重視するところ〜
🌸日本🍡
まず見た目の美しさと面白さ!!
🌼ドイツ🐇
コンセプト命!!!
コンセプトをずらずらずら〜と語るが、実際の作品自体はチープだったりすることも
こんな感じですかね。
私も交換留学で日本の美大に行ってみたいなという気持ちがないこともないです。
これはあくまで個人の経験からきた意見ですので、ドイツの美大全般に言えることではありません。
また、今回はFREIEKUNSTの話でしたが、デザインの学部になるとまた違ってきます。
予防線をめいいっぱい張ったところで、今回はお開き!
それでは〜