モロッコに来たら絶対行きたかった、砂漠。
私が小学生だった時、なぜか周りの同級生がよくエジプトに行っては
ラクダ乗って砂漠渡ってたんですけど(そして彼らは一様に、エジプトから帰って来たらスーツケースの中がすごい匂いになる、と言っていた)
まさか自分がこんな早々に砂漠に行けるとは思ってませんでした。
ツアーは色々あったんですけど、友達が見つけて来た、Sabaku Toursに申し込みました。
これは日本からでも申し込みができるそうです。
Facebookアカウントがあって、そこにメッセージを書くと
オマールさんという人が対応してくれます。
彼は日本語が少し話せる(書ける?)ようです。
二泊三日のツアーで、一人950dh(1万円くらい)でした。
(朝夕食、宿泊料金込み)
これは他のツアー(三万とかした)と比べても結構破格の値段で、かなりお得だと思います。
知らんけど
ツアーの日程は
*1日目 マラケシュからダデスまで ホテル泊
*2日目 サハラ砂漠 テント泊
*3日目 ひたすらマラケシュに戻る
っという感じでした。おいおい詳しく説明します。
マラケシュの宿まで朝からオマールさんの親戚だという男の人が迎えに来てくれました。
メッセージでは、『決してリヤドの外で待つのではないぞ』とのことで。
朝7時から7時45分の間、というざっくりした時間の中をぼんやりした頭で待ってたら、リヤドのお兄さんが部屋の戸を叩き
Sabaku Toursの迎えの人に私たちを引き渡しました。
オマールさんの話には、『迎えの人は、あなたの名前を知ってますから。もし知らない場合は、ついていかないでください』と言われていたのですが
運転手に『名前は知ってるか?』と聞いても、オマールさんからはなんも情報来てないで、と言われ募る不安感。
でもSabaku Toursの名前も知ってたし、何よりリヤドのお兄さんが『Sabaku Toursからの迎えだよ』って言ってたしな…
まだ日も昇らない暗いマラケシュの路上で車に乗るか迷う三人。
『他の人たちも拾わなきゃ行けないから、』と急かす運転手。
ええいままよ、きっと大丈夫だ、と結局乗り込みました。
お金も請求されたけど、目的地についてから渡すことにして。
でも走り出した車の中で、ごにょごにょと『このまま誘拐されてバラされたら…』とか『臓器売買されんじゃね』とか不安になっていく私と友達。
ふと、隣の妹を見たら、なんも考えてない顔をしてました。
おけ。
そして急に止まる車、降りていく運転手。
『逃げるなら今のうちだぜ』と友達。
友達はどこまで本気で言ってるのかよくわからないときがある。
いっときしたら、他の参加者が乗り込んで来た。
ホッと安心しつつ、口では『みんな道連れさ」と強がる。
目的地についた、そこでミニバスに乗り換える。
友達はそこで運転手にお金を渡した。一人10000円ほど(950dh)現金で。
ミニバスはすでにほとんど埋まっていた。聞き耳をたてると、前方の女性の集団は皆ドイツ語をしゃべっている。
あとの半分は日本人のようだ。
SabakuToursなんて名前だから、きっと日本人参加者でいっぱいなんだろうな(自分たちもそうなんだけどね)と思っていたが、意外と少ない。
でもモロッコに来て初めて日本語を聞いたかもしれない。
休憩をちょいちょい挟みつつ、ミニバスは進んでいく。
いきなり止まったかと思うと、撮影ポイントだったりする。
トイレ休憩の間隔はちょうど良かったと思う。
休憩地点の出店ふぇプリングルス(40dh)とか水(15dhくらい)を買ったり、買わなかったり。もちろん割高。
道中、アイト・ベン・ハッドゥ(Ait Ben Haddu)に立ち寄る。
日干しレンガで作られた、要塞化された村、だそうです。(地球の歩き方より)
『アラビアのロレンス』『ソドムとゴモラ』などの映画ロケ地としても有名だそうです。(地球の歩き方より)
ここらへんでは主にベルベル人が住んでおり、彼らは映画のエキストラをしたりもそうです。(これはベルベル人のお兄さんガイドが言ってた。)
ガイドに連れられ、川を渡り、アイト・ベン・ハッドゥの頂上まで皆で登りました。
そこからは8分くらいの自由散策の時間。
砂漠へのパスポートだ、と言われて最後にスカーフを買わされました。
スカーフがないと、砂漠には入れない!くらいの迫力で言って来ますが
実際スカーフなくても砂漠行けました。(夕方に行ったから、というのもあるかも)
スカーフはすでに用意していたので、買わなかったのですが、
何人かは80dh(およそ900円)くらいで買ってました。(モロッコの相場では高いほう。)
あと、絶対ここでは買いたくないな〜と思ったのですよね。
その後、昼ごはんです。
クスクスとかタジンとかはもういいかな、と思って
私と友達はオムレツ、妹はピザ食べました。ランチ代はツアー料金には含まれていないので、ここは自分たちで払います。
隣がドイツ人のおばさんで、タジン食べてたので
『Schmeckt gut?(美味しい?不味そうだけど)』って聞いたら
びくってこっち見て 『Yes』って言われました。
はい、もういいや、そういうとこだよ、ほんと😇
もう少しドイツ語喋り続ければ良かったんでしょうけど、きっと彼女には私が
『ジャパン?コンニチハ!!アリガト!!ガハハhハハ!!』って日本語で喋りかけて来てこちらも反応に困るモロッコ人と一緒に見えたんだろうな。
心やぶれて、そっから無言でオムレツ食べ続けました。
むしゃむしゃ
アイト・ベン・ハッドゥでは金をむしり取ってやろう、みたいな心意気が感じあられてテンションだだ下がりだったんですが、
『まあ、このツアー安いからね』っていう気持ちで立ち向かっていきます。
モリモリしてるよね。
マラケシュから約10時間で、ダデス渓谷(Gorges du Dadès)のホテルに到着。時刻は18時半。
夜ご飯は19時半からでした。
英語が聞き取れないときや分からないことがあったら、近くのドイツ人にドイツ語で確認してたら優しく教えてくれた。
あちら側からしたら謎な日本人だったろうな。
こいつ、味の良し悪し以外にもホテルのWi-Fiパスワードまで聞いてくるやん…みたいな。
タジンもクスクスも味がなくて、とても食べれたもんじゃなかった。
美味しくなかったんですけど、ここまでくると逆に面白くなって来て
他のツアー客の沈んだ顔とか、全然進まない箸(フォーク?)とか見て
心のなかで『よね〜』『気持ちわかるよ』と語りかけてました。
最後に出てきたオレンジとバナナが一番美味しかったです。
夜は屋上にのぼって星空を眺めました。
明日の砂漠ではこれ以上のものが見られるのではないか、とい期待も高まります。
でもなんだろう、このツアーで時々感じるこの気持ち…
自分、感動力、ちょっと弱いんじゃね…?(感動力という言葉があるかどうかはさておき)
なんだか、ずっと『はぁ〜なるほどね』って冷めてる自分がいて心から感激してないんですね。
これだったらうまい寿司食べた瞬間の方が心動いてるよ、。
でも星空の美しさより、食べ物に感激してしまうような自分なんてものには気づかないふりをしていたいじゃないですか。
砂漠にまで行って『ふ〜ん、こんなもんか』ってなるんではないかという不安を抱きながら、
『綺麗だね〜』って言いながら星空を見上げるmimiでした。
<次回予告>
とうとう砂漠に乗り込むMimiと愉快な仲間たち!
そこでmimiがかんじた、感動とは違う激しい感情とは…?
砂漠でもタジンとクスクスが出るらしいよ!楽しみだね!