みんなでExkursion行ったの巻 fsd, Alape and Becker

三日目の朝はチューターのお誕生日祝いから始まりました。誰かが、ホステルのおばさんにケーキを用意してもらっていたらしく。チューターが朝ごはんを食べに、階段をおりて来た瞬間にみんなで『Happy birthday to you~』と歌い始める私たち。

そこにチョコケーキ持ったおばさん登場。みんなで拍手。ゆるゆるな朝でした。

ちなみにケーキは誰も食べなかったのでチューターが全部持って帰りました。

8時半に出発です、教授もいないので一番年上の学生が『はーい、みんなおはよう!あと15分で出発だからね〜』とみんなに声をかけます。(彼はドイツ語で喋ってるけど、私にはこう聞こえる。)

ホステルからの眺め。良い感じの田舎

今日はAlapeに。前日みんなで予習したのですが、社名の読み方がわからない。アレぺ?エレイぺ?

アラぺでした。工場に到着し、社長さんが正しく発音してくれた時はちょっとみんなざわつきました。

Alapeはドイツのシンクメーカー。それ以外も作っているのでは?と思っていましたが、まじでそれだけに特化してました。(まぁ、鏡とかも作ってはいる。)

工場の見学もしたのですが、ここでは撮影NG。

とにかく、鋼をプレスしてシンクのおおもとの形を作る

周りを研磨したりカットしてさらにシンクの形へ近づける

釉薬を吹きかけ、オーブンで焼く

という工程でした。ロボットアームがあってハイテクな部分もありつつの、研磨など細かい作業は人間が受け持っていたりとバランスの取れたものでした。

Alapeのシンク
なんか最新型っぽいシンク。溝が四方に入っており、そこに水が流れていく。しかし、机っぽすぎないか?

そんなこんなで説明はあっという間に終わり、さあ帰ろうかというときに!!

Alapeはめちゃ豪華なビュッフェを用意してくれていた。

昼ごはんを食べさせてくれた!学生のハートはこれで鷲掴みに….。

特に私たちはここ数日スーパーのサンドイッチくらいしか食べていなかったので、ここぞとばかりに胃袋に詰め込みました。バルサミコ酢風味の肉が美味しかったです。この時がExkursionの中で一番みんなの表情が明るかった瞬間でしたね。

ここぞとばかりに食べまくる同級生ら。写真撮らせてくれた。

三日目はAlapeのみで終了。このままホステルに帰るかと思われましたが、近くに旧市街があるというのでそこに寄ることになりました。

Goslarのカフェにも寄りました。ここでチューターとはお別れ。

カフェでまた少しおしゃべりをしたのち、チューターはベルリンへ帰って行きました。ここから本当に学生たちだけでのExkursionが始まります。

ホステルに帰る途中に寄ったアポテーケのガラスドアに友達が正面衝突をするという事故がありました。

最初は大したことないやろ、と思ったのですがなんと彼女の額からは血が…。

こりゃやばい、とみんなで近くのクリニックを検索し車で直行しました。ドイツ人の同級生も彼女の通訳(怪我した子は留学生だった)で付き添ったためか、30分ほどで治療は終了。

私は待ってる間、同級生の甘い味のするいちごの香りのリップクリームを舐めさせてもらったり、やっぱり自分で一から手作りするリップクリームが一番保湿力が高い、みたいな話を聞いていました。(話すことなかったんやろな)

みんなが初めての場所でここまでスムーズに治療までいけるなんて現地人(ドイツ人)と車って最強の組み合わせだなと実感しました。他の患者さんたちも『彼女は大丈夫か?』とか声をかけてくれて、スイス人の同級生は『村の人はベルリンの人と違って優しい』って言っててわろいました。(本当に、”Dorf’s Leute sind nett.”って言ってた。)

泊まったホステルの様子。

ホステルは田舎の山の上で、元小学校だった場所だそうです。しかもその時私たち以外に宿泊客はいなかったというので、何か怖い系の物語が始まりそうでした。(隔離された空間+若者たちって定番ネタではないですか)

まあ何事もなく。

最終日の朝は8時半に出発でした。『みんな〜あと10分で出発ね〜

その日はFSBBeckerの見学です。

FSBはドアの取っ手メーカー。

丸いキラッキラの取っ手。工場内で撮ったのはこれだけ。みんな蛍光黄色のビブスみたいなの着せられました。
様々な取っ手の形を追求している。FSBwebサイトから。
指紋をスキャンして鍵を開ける最新版取っ手。fsb webサイトから。

ここでもどう取っ手が作られるか、みたいな工程を見せられました。正直記憶が曖昧です。

FSBでもらった取っ手。いらないかも。

お次はBeckerへ。ここは成形合板技術を用いた家具メーカです。

成形合板というのは噛み砕いていうと、『薄い板を何枚も重ね合わせて、湿らせてからプレスし曲げる』みたいなことです。

わかりやすい例だと、柳宗理のバタフライスツールですね。

今回も撮影NG。

丸太が外に大量に積まれ、そこにスプリンクラーで水を吹きかけまくる様子とか

丸太がゴロゴロと転がされ、まるで桂むきのように薄くそいでいかれる様子などを見ました。

薄く、ベニヤ板のようになった木板を積み重ね、それを椅子の型に当てながらプレスします。10分後には椅子の完成です。

最後の工場見学だったので『帰れる〜〜』という喜びで頭がいっぱいでした。

木の香りがむんむんの、なんとなく湿生暖かい空間でした。

昼ごはんはこんな感じで、スーパーで買っては外で食べてました。赤い粉のかかった変な寿司。

帰りは5時間ほどかけてアウトバーンでベルリンへ。

途中ガソリンスタンドによって、みんなで車を掃除してからレンタカーショップへ向かいました。

最後はみんなでハグしあってお互いの苦労を労い合います。なんだかほっこりした。

家に着いたのは21時半すぎ。疲れすぎたのか、それともExkursionが終わってしまった寂しさなのかすごく悲しい気分になりましたが、シャワーを浴びればスッキリ。

今回の研修旅行は、身の回りのものの制作過程や技術を見れた、ということ以外に、

一つの商品を売るものにするためにはたくさんの手間がかかっているし、かなりの注意も払われているんだと気づきました。

職人さんたちが手袋はめて、限りなく美しく磨き上げて、最後まで小さな傷すらつかないように細心の注意を払って作り上げたものを私はいかにテキトーに雑に使っているんだろう、と思いました。

作り方を(軽くではありますが)学べたことで、これから自分がモデルを作るときにも作業工程をイメージしやすくなったと思います。アイデアだけ浮かんで、でもこれはどうやって実現すればいいのだろう?と途方にくれることがよくあるので。

とにかく、プレス!カット!研磨!!の世界だったな。

なんども言いますが、ドライブがよかったです。青春という言葉をぼかぁ使いたくないが、でも忘れたくない時間でした。

プロダクトデザイン学部のみんな、いい人たちやなって思えたし(急にね、こういう人格出てくる)、きつかったけど穏やかだったExkursionでした。

なんだか肝心の工場見学の内容は薄いような気もしますが、ここら辺で研修旅行レポは終了です。

なぜか今週の土日も一日中CADの授業があると一昨日知りましたが、頑張るしかねぇ、、、、、、、、、、、

はあああああああああ、、、、、全然週末喜べない!!!

それでは、また。

いやでもなんで週末も授業あるん!!???(まだ納得してない)

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